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VEILANCE from GRIND Vol.108 VEILANCE from GRIND Vol.108

FASHION 2024.5.29

VEILANCE from GRIND Vol.108

“Skål!”

Starring Frederik Nystrup-Larsen & Oliver Sundqvist

Photo Haruki Matsui
Edit Shuhei Kawada, Yuki Suzuka

4月上旬の展示のために、2月の下旬から6週間にわたって日本に滞在していたデンマークのアーティスト、フレデリックとオリバー。彼らと同郷の友人であり、〈Palmes〉というブランドのボス、ニコライから彼らが日本に来る旨を聞いて、すぐに連絡を取り合った。

ビールとハイボール、もしくは日本酒のおかげもありすぐに打ち解けた我々は、出会った夜に彼らにこの撮影のことを伝えると、すぐに話は膨らんでいった。

その後6週間の滞在中(2週間ほどは関西や北陸を旅していた)、3回の撮影だけではなく、多くの時間をともにした。前置きが長くなったが、彼らはV7ギャラリーというデンマーク・コペンハーゲンのギャラリーに所属するアーティスト。普段はそれぞれ個人で活動しているが、2人でひとつの展示をすることもあるという。彫刻や造形といった立体物からドローイングまで、使用する素材も幅広く、プロジェクトによってさまざまな表情を見せる。今回神宮前のギャラリーTHE PLUGにて行われた『6/DAILY コンビニ – CASH ONLY*』と題された展示では、ユニークでカラフルな造形が並んだ。日本の消費行動における象徴的な存在である“コンビニ”を題名に冠しているように、彼らの作品も数千円という単価のものからラインナップされ、アートを購入するという体験をより身近なものにした。しかしただの手に取りやすいアートを、というコンセプトの取り組みではなく、我々が何に価値を見出すのかという部分や、消費行動におけるプロセス自体を見つめ直すきっかけとなるような、皮肉も散りばめられていたのだろう。

また彼らの柄や色を活かしたスタイリングに、無機質だが都会的な空気をもつ〈Veilance〉のプロダクトが合わさる。加えてプロダクトのシルエットや素材感は、彼らの作品のフォルムとのコントラストによって際立ち、従来のイメージの先にあるカルチャーとの親和性を予感させた。

互いに心地よい距離感で、常にユーモアを交えながら、冷静で兄貴分的なフレデリックと、奔放で力強いオリバーが醸し出す空気を、このストーリーから存分に感じてほしい。

(L→R)COAT ¥168300 / VEILANCE、SHIRT ¥59400 / VEILANCE

(L→R)JACKET ¥135300 / VEILANCE、
JACKET ¥59400, PANTS ¥68200 / VEILANCE

SHIRT ¥42900 / VEILANCE

SHIRT ¥42900 / VEILANCE

JACKET ¥135300 / VEILANCE

(L→R)JACKET ¥84700, PANTS ¥68200, HAT ¥34100 / VEILANCE、
JACKET ¥59400, PANTS ¥68200 / VEILANCE

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