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スポーツブランドの威信と<br>垣根をこえた波及 スポーツブランドの威信と<br>垣根をこえた波及

CULTURE 2025.12.26

スポーツブランドの威信と
垣根をこえた波及

〈DESCENTE〉の西日本最大規模の新たな路面店、『DESCENTE KOBE』が11月23日にオープン。12月5日に行われたオープニングイベントに際して、この店舗にかける想いやプロダクトへの熱量、技術といったブランドの魅力と直にリンクするさまざまな要素が見えてきた。

スキー競技における
最先端の追求

ヨーロッパの風情を感じさせるような、神戸の中心地である神戸旧居留地にオープンした『DESCENTE KOBE』。天井から吊るされる、アルペンスキーを行うマネキンが、ダイナミックにお出迎えしてくれる1階のフロアでは、〈DESCENTE〉の核となるスポーツの分野における核心に触れることができる。ちょうど26年に国際大会を控えている中、大会に参加するスイスアルペンナショナルチームや、カナダスキークロスナショナルチームなど数ヶ国とサプライヤー契約を結んでいるのが〈DESCENTE〉だ。ハードシェルとミドルレイヤーに分かれたスキージャケットは、気候に合わせた着脱を可能に。エアロストリームという通気機能や、身体の構造に応じて効率よく保温するスマートパディングという独自開発の最新機能を採用した。過酷な環境で闘うアスリートの能力を引き出すための技術の追求は、ブランドが熱意を絶やさずに成長していくための核となっているのだ。

  • スライド

    背面に施されたスマートパディングは、文字通り身体の構造に促して効率よくパッドを配置。同じく背面に空気の流れを生み出すエアロストリームの機能と、互い違いに組み合わさることで、効果を最大限に引き出す。実際にアスリートが使用するトップモデルも販売されているため、ぜひ日常生活やアクティビティの際にその効果を体感していただきたい。

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    背面に施されたスマートパディングは、文字通り身体の構造に促して効率よくパッドを配置。同じく背面に空気の流れを生み出すエアロストリームの機能と、互い違いに組み合わさることで、効果を最大限に引き出す。実際にアスリートが使用するトップモデルも販売されているため、ぜひ日常生活やアクティビティの際にその効果を体感していただきたい。

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    背面に施されたスマートパディングは、文字通り身体の構造に促して効率よくパッドを配置。同じく背面に空気の流れを生み出すエアロストリームの機能と、互い違いに組み合わさることで、効果を最大限に引き出す。実際にアスリートが使用するトップモデルも販売されているため、ぜひ日常生活やアクティビティの際にその効果を体感していただきたい。

2階のフロアには、〈DESCENTE〉を特にファッションの面で牽引する水沢ダウン、そしてその水沢ダウンの存在がきっかけとなって生まれた〈DESCENTE ALLTERRAIN(デサント オルテライン)〉などのプロダクトが豊富に揃う。水沢ダウンは、デサントアパレル水沢工場にて生産されるダウンのことを指し、特殊な技術やノウハウをふんだんに注ぎ込んでいる。圧巻なのは、多くのファンを抱える水沢ダウンのMOUNTAINEER(マウンテニア)というモデルの、生産過程の展示だ。壁一面に配されているのは、163のカッティングのパーツの絵型。こちらを94種類の素材を用いて、280にも及ぶ工程数によって完成させていくという。途方もない緻密な作業によって、ユーザーとの信頼を築いてきた、圧倒的なクオリティが垣間見えるのだ。

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(左)水沢ダウン “TRIDENT”
(中央)水沢ダウン “MOUNTAINEER”
(右)水沢ダウン “MERGE”

水沢ダウンという響きから、どうしてもダウン自体のスペックなどを想像してしまうこともあるが、実際にはプロダクトのディテールへの探求が、その立ち位置を確かなものにしている。こうしたモノづくりへの姿勢は〈DESCENTE ALLTERRAIN〉全体でしっかりと表現されており、機能を追求した先にある、デザインの痕跡がブランドらしさとなって現れるのだ。プロダクト全体の佇まいはもちろんだが、何よりさまざまな細部でのアクセント、しかもそれは目に見えて派手なものではないことが多いのだが、そうした部分にこそブランドの美学をひしひしと感じられる。たとえば水沢ダウンのTRIDENT(トライデント)というモデルでは、パラフードと名付けられたワンタッチでのフードの収納システムを採用している。それ以外のプロダクトでも、袖口の通常マジックテープの仕様になっていることも多い、フィッティング調整用の部分が、濡れや摩耗対策で凹凸の素材のみで調整できるようになっていたり、保温に優れた生地の面積を増やすための構造が、デザインのアクセントになっていたりすることもある。ファッション以外の分野で用いられている技術を活かすことも多いそうだが、こうしたアイデアの転換が、実用性とユニークなデザインの双方を可能にしている。そして背景にある圧倒的な技術力や、アイデアの結晶を誇示するでもなく淡々と、使用する人にとってポジティブな影響を与えられることを目指したアップデートを重ねていく姿勢は、ブランドに流れるDNAとでも言えるだろうか。スポーツブランドとしての最先端を追求する側面と、ファッションシーンでも同様に技術を用いて、新たな価値観をつくっていくというアプローチ。両軸を知るからこそ楽しめる、〈DESCENTE〉の魅力に、店舗を通じて触れていただきたい。

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    水沢ダウン “TRIDENT”  QuickBurst®を新たに採用したパラフードシステムでワンタッチでフードを開けることが可能に。

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    ハードシェルジャケット “クレアス” 袖部には濡れや摩耗対策で凹凸の素材を使ったブロックフィットアジャスターを搭載。

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    水沢ダウン “LUCENT” 光を熱に変換し保温性能を発揮する独自素材HEAT NAVI®の使用面積を増やした構造がデザインのアクセントにも。

Information

DESCENTE KOBE

〒650-0035 兵庫県神戸市中央区浪花町27
TEL:078ー599ー5350
https://store.descente.co.jp/descente/
https://store.descente.co.jp/descente/feature/des_ski

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